成人になっても改善しない真性包茎は包茎手術で対処を
赤ちゃんのころはほとんどの男性が真性包茎ですが、成人に近づくにつれて癒着が解消していき、仮性包茎または正常な陰茎に変化します。ただ成人になっても20人に1人程度は改善せず、正常な性行為ができなくなる可能性があります。
包皮を被った状態は排尿時に尿が飛び散りやすく、便器を汚してしまうなどの問題があるのです。ほかにも亀頭包皮炎や恥垢の蓄積など、さまざまな陰茎のトラブルを招きます。またパートナーから性行為を断られる原因になることもあります。
仮性包茎は放置しても大きな問題はありませんが、真性包茎は手術で改善させるのが基本です。カントン包茎を併発してしまうと、包皮を剥こうとしたときに亀頭が圧迫される可能性があります。包皮は剥くことよりも、元に戻すほうが難しいのです。
カントン包茎は最悪のケースでは亀頭の壊死を誘発するので要注意です。真性包茎は自主的に治療するのは困難ですから、専門のクリニックで手術を受けるのが好ましいでしょう。
真性包茎の確実なる治療法は包茎手術
真性包茎は陰茎がんのリスクを高めることがわかっています。成人になっても治らない場合は、早めに包茎手術を受ける必要があります。成人後の真性包茎は放置して改善する確率は低く、放置するほど包茎手術のタイミングを逃してしまうでしょう。近年はステロイド軟膏を使用した治療法も確立されてきていますが、やはり確実に改善するなら包茎手術が理想的です。
自分で剥けない状態は恥垢を溜め込み、強烈な臭いを発する問題を招きます。恥垢は亀頭包皮炎の原因となり、包皮の内側や亀頭表面に強いかゆみを感じることが多いです。この問題を解消するには恥垢を取り除く必要がありますが、包皮を剥けなければシャワーでの洗浄はできません。陰茎は包皮を剥いて毎日洗浄するのが好ましく、2~3日も放置すればうっすらと恥垢が溜まってくるほどです。
包茎手術は環状切開術で行われることが多く、包皮が細くなっている部分を切除して広くしていきます。仮性包茎を手術するかどうかは自己判断ですが、真性包茎に関しては健康のためにも快適な性生活のためにも包茎手術をおすすめします。
まとめ
すべての包茎に対して手術が必要なわけではありません。日常生活や性生活に問題があるような包茎に限って治療が求められます。真性包茎に関しては大きな問題となりますので、早めに包茎手術で改善させましょう。成人に達しても真性包茎のままならば、手術をしなければ治すことは困難です。重度の症状は亀頭包皮炎の原因となる恥垢を溜め込んでしまう問題があります。またカントン包茎と併発することもあるため、放置しておくのは得策ではないのです。